GW中盤から、天気がよくなり、
ミツバチはたくさん飛んで蜜を集めるようになりました。

養蜂講座では、
「ブルーベリーはいまいちミツバチに人気がない」
と言ってしまいましたが、嘘でした。

大人気です。

 

頭を突っ込んで蜜を吸っています。
ブルーベリーの木のそばを通ると、ビービー言っています(蜂だけに)

受粉してくれたおかげで、こんな感じで、
ブルーベリーの実ができてきました。

こちらはキウイフルーツ。
蜜は無いので、花粉源として、花粉を集めています。
キウイフルーツの花粉は白いです。

 

ミツバチの足に、白い花粉の玉が着いているのが見えますでしょうか?
ここに花粉を集めて、巣に運びます。

 

GWは、農園の夏野菜の準備の季節。
耕耘や畝つくり、植え付けなどをしてトラクターで走り回っていたお昼前。

ふと通りかかった「栗」の木からもビービーと蜂の声がしました。

「たくさん蜜を吸ってるなぁ」

と思って微笑ましく通り過ぎようとしましたが、

あれ、クリってまだ花咲いてないな、おかしいぞ。

 

 

と思って、トラクターから栗の木を振り返って、よく見たその時。

 

「ハチブンポー」

と意味不明な叫び声が農地に響き渡りました。
(隣の畑の方、ご近所の通りがかりの方、ごめんなさい)

分蜂です。

自然界でミツバチは繁殖のために、
女王蜂が生まれ、群が別れていきます。
そのときに、巣箱から飛び立ったミツバチ(と女王蜂)が、
次の住処となる行き先を探すために、木に止まって待っている状態。

ちゃんと行き先を決めてから巣立ってください、と思いますが、
女王蜂が巣箱に2匹いてしまうと殺し合うので、
古い女王蜂はすばやく巣立つのですね。

「このままにしておけない、回収せねば」
ということで、修復中だった2つ目のビンテージ巣箱を持ってきて、
ここは養蜂経験(分蜂経験)のある父に参戦してもらい、

下に巣箱を置いて、木から剥がすように、
蜂の塊を巣箱に落とす落とす。

8割くらい回収したところで、巣箱の蓋を閉めて見ていると

どんどんと吸い込まれるように蜂が巣箱に入っていき、
回収完了。

女王蜂が巣箱に入ると、それを追って全員入るのですが、
もちろん何万匹の蜂球の中の女王蜂を探してつまみ入れることはできないので、
確率的に巣箱に入れてあとは待つ。

もちろんですが、養蜂着を来てましたが、
蜂球をばさばさと巣箱に陥れても刺されませんでした。
気づいたときに近くを通ってましたが、
向かってこないし刺されません。

町中で春のニュースになる分蜂ですが、
びっくりはしますが、ミツバチの場合は、
殺虫剤をかけたり潰したりせず、
ちゃんと対応すればいいのですね。

分蜂させてしまった原因は、巣箱2の王台の見逃し。
女王蜂(レイ)が生まれた喜びで、残りの王台をすべてチェックし尽くせず、
小さい王台を見逃していました。反省です。

あとで再度チェックしたら、
巣箱2にはチビ女王蜂が生まれていました。

面白いことに、女王蜂のサイズ(能力)に従って働き蜂はついていくよう。
巣箱2の最初に誕生した女王蜂のほうによりたくさんの蜂が付いていきました。

 

女王不在から始まった、女王の育成。

気づけば新しく生まれた女王蜂はこれで3匹。
いつのまにか巣箱が4箱になってしまいました。

頑張ってお世話します。

名前、付けよう。。

 巣箱4(レイ)

 巣箱3

 巣箱2

※ミツバチノートの記事は、2019年の東京里山養蜂ワークショップに関連して、ミツバチ1年目の農園主の個人的な視点で養蜂の経過をお伝えするものです。専門的な技術や農園の業務をお伝えするものではありませんのでご了承ください。